「はしごはずされた」減税・河村市長に同情論も 「なんだか気の毒になってきた…」

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「どういう話だったか、内容がわからんもんで……」

   報道陣を前にそう繰り返した「減税日本」代表・河村たかし市長の顔には、はっきりと動揺の色が浮かんでいた。2012年11月17日、「太陽の党」と「日本維新の会」の合流が決まったその影で、減税日本は維新側の反発により合流が宙に浮いた状態に。太陽側の石原慎太郎・前都知事に、一夜にして「はしごをはずされた」形だ。

河村市長はあくまで「第三極結集」に意欲

   維新・太陽の合流が報じられた16日夜、河村市長はそれでも、「まあそんなこと(減税との合流取り消し)はないと思いますよ」「もう1回大阪のほうに電話かけて話し合ってみます」と応じたが、裏を返せば維新、さらに太陽側からも情報が入っていなかったことを露呈した格好に。

   石原氏と河村市長は15日、ともに会見を行っており、太陽・減税の合流はすでに「決定」と受け止められていた。会見では河村市長が石原氏を「石原大先輩」と持ち上げるなど相思相愛をアピールしていたはずだが、結果的にはまさに同床異夢、「一晩だけの関係」だった。

   将来的な合流の芽が完全に消えたわけではなく、河村市長はなおも17日、「私は石原さんのところと合流したという認識」と強調したが、石原氏の「本命」維新に対し、減税が「軽く」見られた印象を与えたことは否めない。

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