安倍総裁を念頭に批判
例えば経済政策では、自民党が掲げる国土強靱計画をやり玉に、
「積算根拠もなく、総額ありきで、従来のように公共事業をばらまく。そういう政策で日本が再生するとは思えない」
と切り捨てた。エネルギー政策についても、民主党政権が2030年代に原発ゼロを目指すことを引き合いに出しながら、自民党については
「大きな方向性は、10年間かけて決めると言っている。10年も立ち止まっているならば、旧来のエネルギー政策を惰性で行う。それしかないじゃありませんか!」
と、声を張り上げて批判した。
また、名指しこそ避けたものの、
「強いことを言えばいい、強い言葉で外交・安全保障を語る。そういう風潮が残念ながら強まってきたように思えてならない。極論の先には真の解決策はない。健全なナショナリズムは必要。でも、極端に走れば、それは排外主義につながる。そうした雰囲気に影響される外交・安全保障政策では日本は危ういと私は思う」
「世襲政治家が跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)する、そんな政治に戻すことはあってはならない」
といった、自民党の安倍晋三総裁を念頭に置いたとみられる発言も目立った。