コンビニエンスチェーン大手「ファミリーマート」の店内で「異臭」がする、などとネットで大騒ぎになっている。そうした報告は全国から寄せられていて、お客から苦情が来たという店舗では、この冬の寒空の中、出入り口を全開にしている。
原因はどうやら2012年11月13日から新発売された「チーズナゲット」で、お客から「くさい」と言われてしまった。油で調理する時などは特に、店内ににおいが充満してしまう。
「今回ばかりは、くさい、くさい、と言われている」
2012年11月16日午後4時ごろに、東京都千代田区にある「ファミリーマート」に行ってみた。夕方から冷え込むこの季節なのに、なぜか出入り口は全開で、店の温度は外とあまり変わらない。店員に理由を聞いてみると原因は「チーズナゲット」なのだという。
「苦情はめったにないんですけど、今回ばかりは、くさい、くさい、と言われてしまいまして。特に調理して陳列するときにはにおいが店内に充満しますので、こうして出入り口を換気のために開けているんです」
と説明した。ただし、売れ行きは好調なのだという。
ファミマの異臭騒ぎは、「チーズナゲット」発売直後から「ツイッター」やネットの掲示板で起こった。始めは何のにおいなのかわからずに、例えば「銀杏か?」とつぶやくひともいた。中には人体から排出される物体の臭いを想像する人もいて、店に行くのをためらっているなどという書き込みも出ていた。それが「チーズナゲット」のにおいだとわかると安堵が広がったが、今度は「ずっと店にいる店員が可愛そうだ」といった同情も出るようになった。
実は「チーズナゲット」はヒット街道ばく進中
ファミマのプレスリリースによればこの「チキンナゲット」は、鶏の胸肉、もも肉、皮を使用し「濃厚な風味のチェダーチーズ」を混ぜ込んだジューシーなナゲット。価格は1個130円で、ナゲットにしてはボリュームがある一品だ。
ファミマ広報に話を聞いてみると、においに関する苦情は来ていることを明かした。チーズがどうしても苦手というお客様がいるためなのではないか、と打ち明ける。ただし、
「それでも買って食べて頂いたお客様からは、とても美味しかったと評判で、売れ行きは上々なんです」
早くもヒット商品のラインアップに乗りそうな勢いなのだそうだ。