寄付金4.5倍にして減収を補填?
また、早大は「厳しい財務状況下」(鎌田総長)にあるため、資金調達への不安もネットにはあった。
学部生が2割減少すると、単純計算で200億円近い学費収入減となるためだ。「WASEDA VISION 150」では、寄付金について、卒業生との連携を深めて、毎年の金額を現状の4.5倍の100億円にする、とぶちあげている。早大は減収分を寄付金や外部研究資金の獲得、経費節減などで埋める計画としており、補填の大部分はOBからの寄付金になりそうだ。これについては早くも「ファイナンスの見通しが甘すぎる」という指摘が出ている。早大OBの20代男性はJ-CASTの取材に対し、「慶應ほど愛校心が強くないので寄付金を募る形式では無理なのでは」と漏らしていた。
ただ、早大より定員が8000人ほど少ない慶應義塾大学は、同窓会の慶應連合三田会のホームページによると、毎年60億円前後の寄付金を集めている。愛校心の問題を差し置けば、あながち無理な目標と言うわけでもないのかもしれない。