原作では「おかゆ」を「サムゲタン」に改変 人気アニメ巡り「なぜだ」と大炎上騒ぎ

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   「原作はおかゆだったのに、なんで韓国料理のサムゲタンに?」。TOKYO MXテレビや大阪・毎日放送などで放映中のアニメ「さくら荘のペットな彼女」が改変されたと、ネット上で騒ぎになっている。

   「さくら荘のペットな彼女」は、ライトノベルが原作で、アニメは2012年10月から各局でスタートした。

「テレビ局がまたゴリ押ししている」

アニメ業界から擁護はあるが…
アニメ業界から擁護はあるが…

   高校生らが寄り集まるアパート「さくら荘」に天才画家の少女が引っ越してきたことから始まる騒動を描くラブコメディーだ。サムゲタンが出てくるのは、11月13日未明に放映された第6話で、人を迎え入れるための「特別な鍋」にいいとして用意するシーンが出てくる。

   サムゲタンは、鶏肉とモチ米を混ぜて煮込む韓国料理で、アニメでも、鶏肉の塊が入った鍋が振る舞われていた。

   ところが、ライトノベル原作では、ここは「シンプルなおかゆ」との表現になっていた。これに気づいたファンらが放送後、ネット上で、なぜサムゲタンになっているのかと騒ぎ出した。騒ぎは一部で報じられ、さらに火が点いて、2ちゃんねるでは、スレッドが次々に立つお祭り状態にまでなっている。韓国の意向を受けて、テレビ局がまたゴリ押ししているのではないか、などとうがった見方も出ていた。

   アニメのブルーレイを販売するアマゾンのレビュー欄も、炎上しており、1巻に対しては、最低評価の星1つが100以上も付く事態になった。そこでは、「こういうことをやればやるほど韓国が嫌いになる」などと激しい反発の声が書き込まれている。

   これに対し、アニメ業界関係者らからは、反論もいくつか出ている。

   玩具連動アニメを手がけてきたというサンライズの制作デスクは、「さくら荘のペットな彼女」には関わっていないとしたうえで、ツイッターでアニメをこう擁護した。

「韓国推しの意図は一切ございません」

「何故原作から改変したかといえば、アニメとしてのわかり易い表現を求めた結果です。かつお出汁香るシンプルなお粥を美味そうに描くのは至難の業です」

   この制作デスクは、「こうした映像表現としての『翻訳』は制作サイドの矜持」だともして、冷静な対応を呼びかけている。

   ネット上で、アニメは韓国で制作され、そのスタッフが改変しているのではとの声が出ていることについては、明確に否定した。それは、海外スタッフが関わった可能性があるのは動画などの工程の一部だけで、独断での改変はありえないからだという。さらに、「ステマ説は具体性がなさすぎます。実際の販促アニメはもっと上手く効果的にやります」とも言っている。

   一方、これらのツイートに対し、異論も相次いでいる。日本人がサムゲタンを作ってあげるというのはわかりにくい表現だ、日本のアニメにはおいしそうなおかゆを描いた例がある、といった声だ。

   また、同じ時期に、芸能人のブログやテレビ、ゲームなどで、サムゲタンを紹介する動きがあったとの指摘があり、韓国の意向が働いているのではないかとの疑念もなおくすぶっている。

   さくら荘製作委員会側のメディアファクトリーでは、取材に対し、「作品の制作、演出に対する背景や意図については通常、お応えしておりません」(広報担当)とコメントした。ただ、「貴重なご意見等は関係各所にて共有し今後に活かせるよう努力いたします」と言っている。また、アニマックスでは、「韓国推しの意図は一切ございません」とだけ答えている。

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