尖閣諸島の国有化に端を発する2012年9月の反日暴動から2か月が経ち、やや風向きが変わりつつあるようだ。イオンや平和堂などの日系量販店が略奪の被害にあい、日本車が破壊されるなどした。だが、中国の一部掲示板では、日本製の良さを見直す声も出始めているようだ。
2012年11月12日にスレッドが立てられたのは、大手検索サイト「百度」の掲示板。
「サムスンは利用者が多すぎるし、iPhoneは高すぎる」
「悩んだ末に、日本製を買った」というタイトルで、スレッドを立てた人は、
「サムスンは利用者が多すぎて買う気にならないし、iPhone(アイフォーン)は高すぎるし、(中国)国産はCPUが力不足なので、ソニー製を買った」
と説明。消去法の結果、日本製の性能を評価して買ったことを明かした。その上で、
「私は、日本製品を買うことは、愛国心がないのとは等しくないと思う」
とも釈明した。そうすると、スレッド上には、
「私のピアノも日本製」
「ソニー製を買うつもり」
などと同意する声が続出。中には、
「なぜ、こんなに多くの説明をする必要があるのか。自分が使うものに対して、なぜ他人が構う必要があるのか。もし日本製を使うことが罪だというのであれば、私は大悪人だ」
「日本製は良いし、安い」
「私は、日本製の不買運動は支持しない」
といった、日本にかなり好意的なものもあった。