ドラッグに武器、殺人容疑…まるでハリウッド映画 ウィルス対策の「天才」マカフィー氏の逃亡人生

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   ウィルス対策ソフトマカフィーの生みの親、ジョン・マカフィー氏(67)が殺人容疑で指名手配された。中米・ベリーズの地元警察が行方を追っている。

   シリコンバレーで名声を誇ったマカフィー容疑者は、会社の経営を退いてからは悪い噂も多く、5月にも逮捕されたという。

   現在は「潜伏中」の身だが、米メディアの取材に応じて無罪と主張し、ハリウッド映画ばりの「逃走劇」を明かしていた。

金融資産1億ドルから400万ドルに

   2012年11月12日(現地時間)、中米・ベリーズの警察のギャング対策部隊は、近所に住む米国人のグレゴリー・フォール氏(52)を射殺した容疑でマカフィー氏を、指名手配した。米ABCはじめ主要メディアが相次いで報じた。

   名前からもわかる通り、世界でもっとも有名なウィルス対策ソフトウェアの生みの親だ。

   イギリスで生まれ、米国バージニア州で育った。大学では数学を専攻、NASAの研究所でプログラマーとして働いた。ウィルス対策ソフトウェアの開発をはじめたのは、ロッキードに勤めていた1980年代で、きっかけは自分のコンピュータがウィルスに感染したことだった。

   1987年に設立した米McAfee Associates(マカフィーアソシエイツ)は、セキュリティ対策のリーディングカンパニーとして成長し、マカフィー氏の個人金融資産は一時1億ドルを超えた。

   1994年に同社の持ち株を売却して退職した後も、さまざまな事業に携わり、順調だった。

   転落の契機となったと見られるのが2008年のリーマンショックだ。金融資産は400万ドルにまで激減、さらに、手がけていた事業の「エアロトレッキング」で死亡事故が発生し、多額の損害賠償を請求された。

   アメリカからベリーズに移住したのは、この賠償金逃れのためとの報道も一部では出ていた。ベリーズはリゾートのほか、タックス・ヘイヴン(租税回避地)としても知られる。

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