初音ミクは「世界で最も偽者」のポップスター 米CBSのニュースサイトが「炎上」

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「事情を知らずミクのコンサートを見たら卒倒する」という意見も

   また、

「CBSは正式に世界全体を怒らせました。彼女の音楽はアメリカのポップスターの音楽よりも優れている。子供のためずっといい影響を与えている」
「『偽』は軽蔑的な言葉だ。グローバルなファンを侮辱しないでください。世界中の膨大な数の人々を怒らせたとして、記事の削除を求めます」

などがあり、中には記者は殺害されても仕方ない、という物騒なものまである。

   この記事について日本のネットでは、「virtual」という言葉があるのに「fakest」を使った意味が分からない、と感じている人が多い。また、

「ミクが歩んできた独特な成長過程を知らずにいきなりこのコンサートを見たら、卒倒したり、世紀末を感じる人がいてもおかしくない」

といった感想を述べる人もいる。

   初音ミクはもともと合成音声技術を用いたパソコン用ソフトで、歌詞と音符を打ち込めばまるで人間が歌っているように表現できる。パッケージに描かれた可愛らしいイラストと、ミクの「歌声」が大人気となり「ニコニコ動画」を中心に大ブレーク。ミクのイラストやCG動画の投稿も相次ぐなどバーチャルアイドルとして成長していった。

   楽曲もCD化され大ヒット。セガの手によりゲーム化と、ステージ公演できる「3次元化」もされ、09年からライブ活動も行っている。11年7月にはアメリカ、12年10月には香港と台湾で単独ライブが行われ世界の舞台へと進出した。台湾のライブでは5000席がソールドアウトの大盛況となった。CMにも登場し、日本ではグーグル、アメリカでは11年にトヨタが起用している。

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