大阪市の橋下徹市長は2012年11月10日、広島市内で囲み取材に応じ、「持たず、作らず、持ち込ませず」の「非核三原則」について、
「『持ち込ませず』というところが、本当にそれが現実的にどうなのかというところは、しっかりと確認して…、『持ち込ませず』は無理だと」
と述べ、現実的には核兵器が日本にも持ち込まれているとの認識を示した。その理由については、
「日本が拠点となりながら、太平洋を全部あの米国の第7艦隊が守っているわけですよ。米国の第7艦隊がじゃあ、核兵器を持っていないのかというと、そんなことあり得ないですよ」
と説明。その上で、
「安全保障と核については、しっかりと政治家である以上は考える、議論する、国民の皆さんにきちんと問題提起はする。こういうことは必要だと思います」
と述べた。
街頭演説は「選挙モード」
同日、橋下氏は広島県福山市で自らが率いる「日本維新の会」の代表として街頭演説した。冒頭、自らのスキャンダルを逆手にとって、
「最近、妻にいろんな事情がありまして、謝り続けていて、ちょっとそれで声がおかしくなってしまいまして…」
と聴衆をわかせ、
「時代が時代なら、弓や鉄砲や大砲を持って戦(いくさ)をしていましたけれども、今の時代の戦と言えば、そう!選挙なんですね!」
と、すっかり「選挙モード」だった。