「大リーグ行ってもみじめに帰ってくるだけ」 張本氏「メジャー宣言」選手をバッサリ

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実力不足なのに「メジャー挑戦」に批判している

   「失敗例」もある。2011年に鳴り物入りでミネソタ・ツインズに入団した西岡剛選手は、開幕間もない試合で骨折する不運に見舞われたこともあり、日本時代のような成績は残せなかった。2年目は大半をマイナーで過ごし、浮上できないままシーズン終了後にチームとの契約を解除、帰国した。

   インターネット上では、張本氏の発言に賛否両論だ。大リーグのレベルについて、これまでも懐疑的なコメントや厳しい指摘をしてきた張本氏に対して「いつもながらのメジャー嫌い」と考える人もいる。一方で「残念だがその通り」と認める意見や、十分な実力がないのに大リーグ目指すという選手に対しての批判と見る向きもあった。ダルビッシュ投手移籍の際は「通用しないとは言っていなかった」というわけだ。

   なかでも内野手で苦戦するケースが比較的多い。先述の西岡選手は二塁手と遊撃手を兼ねたが、守備で不振を極めた。同様に2002年にニューヨーク・メッツへ入団した松井稼頭央選手(現・東北楽天ゴールデンイーグルス)も、渡米前はゴールデングラブ賞を受賞するほど守備の達人だったが、メッツでは失策が相次ぎ苦労を重ね、後に放出されている。2007年タンパベイ・レイズに移った岩村明憲選手は、最初の2年間は好成績を収めたものの3年目にけが。以後は打撃がさっぱりだった。来季の大リーグ入りを目指す中島選手、田中選手ともに内野手で、このような壁を越えられるかが焦点となろう。

   一方、藤川投手はこれまでも何度か大リーグ挑戦がささやかれていた。日本球界屈指のリリーフエースに、既にロサンゼルス・ドジャースが興味を示しているという。張本氏とともに「サンデーモーニング」に出演した野球解説者の山田久志氏は「期待している」としつつ、「藤川と言えばストレートだが、今年はやたら変化球が多かった。ストレートに自信がなくなったことの表れか、メジャー入りに向けて変化球を磨いたのか」と気になる様子だった。

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