日本人締め出しの北京マラソン ネットで高まる「猫ひろし」出場待望論

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   北京国際マラソンの出場申し込みが2012年11月8日から中国の公式ホームページで始まったが、9日の昼過ぎに、国籍を選択する欄に「日本が見当たらない!」ことが分かり騒然となった。

   新聞報道などによれば、今回の試合には日本人を出場させないことが急に決まったという。ただし、日本以外の国籍で登録すれば日本人でも参加が可能という変な説明になっていることもあって、ネットでは「猫ひろしが走れ!」などと「猫ひろし待望論」が高まっている。

「日本だけ無いわ、国交結んでない国も載ってるのに」

   北京国際マラソンは毎年10月に開催される大会で、今年はロンドン五輪や中国共産党大会開催の影響から11月25日に行われる。約30年の歴史のなか、喜多秀喜さん、宗茂さん、児玉泰介さんらが優勝した日本でもなじみの深いレースだ。

   大会に参加するためのエントリーは、北京国際マラソン公式ホームページ上から行う。本名と連絡先の電子メールを登録し、エントリーシートの様々な項目にチェックを入れていくが、国籍を選ぶ項目には日本がなく、ネットでは、11月9日昼過ぎから、

「ほんとに国籍の欄、日本だけ無いわ・・国交結んでない国も載ってるのに」

などと騒然となった。

   翌日10日の朝日新聞電子版では、

「北京国際マラソンの組織委員会は9日、同マラソンに日本国籍の選手は参加できないことを明らかにした。日中関係の緊張を受け、選手の安全を考慮したためだという」

と書かれている。ただし、

「中国などほかの国籍を選ぶのなら、日本人も出場していい」

と組織委は説明しているのだそうだ。

   「なんて中国は度量の小さな国だ」などと批判が起こる一方で、出場する日本人選手が危険な目に遭わないとも限らず、日本人出場枠がゼロもいたしかたない、との意見も出ている。

   そうしたなか、俄然クローズアップされているのが、ロンドン五輪のマラソン出場を逃した猫ひろしさん(35)だ。

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