松沢成文前神奈川県知事は2012年11月8日、石原慎太郎前都知事の辞職にともなう都知事選(11月29日、12月16日投開票)に出馬表明した。主要政策としては、都が出資する新銀行東京の清算や、神奈川県知事時代に全国で初めて成立させた受動喫煙防止条例の制定などを掲げている。
また、「民力を都政に」をキーワードに、「肥大化した都庁を大改造し、民間の活力を導入する」と主張。上下水道、交通、病院といった現業部門の民営化、民間委託、独立行政法人化などを進める考えだ。
2020年夏季五輪の東京招致に関しては「石原氏は途中で投げ出した」と石原氏を批判しながら、招致活動自体は支持。最後まで引き継いでいきたい考えを明らかにした。
松沢氏は松下政経塾出身で、神奈川県議と衆院議員(旧新生党)を経て03年に神奈川県知事に就任。2期目終盤で、11年4月の都知事選に立候補を表明したが、急きょ石原氏が出馬を表明した上、東日本大震災の対応に追われて告示前に断念した。