中国4000年の伝統の秘薬?
一体なぜ、中国共産党指導部に限りそろいもそろって、薄毛や白髪から無縁に見えるのだろうか。髪の多さについては不明だが、色については、第17回党大会のあった2007年の米ウォールストリート・ジャーナル(12月11日付)が、中国の重鎮らがこぞって黒く染めているとの見方を示していた。
「中国で影響力を持つ元老たちにとって、髪を染めることは一般的となっている」とし、「政治の指導者らはテレビに映るので、健康そうに見られる必要があるのではないか」という専門家の分析を紹介した。
記事には、中国では「若さが非常に大きなアピール要素となる」という社会学者のコメントもある。中国社会は5人のうち3人が39歳以下という年齢構成のため(2007年当時)で、黒髪は若さの象徴としてもてはやされるということらしい。「日本やインドでも髪を染める男性はいるが、中国ほど白髪を嫌がる国はない」そうだ。そこで、一般の中国男性でも頭髪の健康を保つため、肝臓や腎臓に良い薬草の処方を受けたりしているとも書いてある。
漢方薬で名高い中国のこと、4000年の伝統の秘薬があって、指導部の髪が黒くてフサフサなのもその効用だったとしても不思議ではない。ただ、真相は謎のままだ。