北京の人民大会堂で2012年11月8日に始まった中国共産党第18回大会をめぐって、ちょっとした「異変」が伝えられた。香港紙「明報」電子版は11月2日、党大会のプレスセンターに展示されている写真の中に、かつての中国の指導者で失脚した胡耀邦氏と趙紫陽氏(いずれも故人)の顔を掲載したものがあったという。
写真には、胡氏が葉剣英・政治局常務委員(当時)に寄り添っている後ろに、着席している趙氏と、後に最高指導者となったトウ小平氏の顔が見える。趙氏は1989年の天安門事件で失脚しており、以後その写真が公の場に出ることはめったになかったという。