しばしばツイッターで批判を受けるソフトバンクの孫正義社長だが、先ごろ寄付行為に関連して「売国クソ禿」との暴言を受け、「とても悲しい」とつぶやいた。しかし意外なところから「応援団」が現れた。2012年11月6日、傷心の孫社長に美容整形でおなじみの高須克弥氏が「植毛をプレゼントする」とツイッターで思いやりのあるメッセージを送ったのだ。
高須氏「誹謗中傷されるあなたをサポートしたい」
今回の騒動のきっかけは、孫社長がアメリカ東部で発生したハリケーン「サンディ」の被害にあった人に50万ドルを寄付したとツイッターで報告したことだ。これに対し、「寄付まで商利用すんなクズ!」と一部のユーザーから売名行為だと批判が寄せられた。
批判に対し、孫社長は「今後は公表を控えるベキなのかなぁ…」と返事をしていたが、次第に批判がエスカレート。「売国クソ禿がわざわざリツイート(引用・転送)する意味が全て。あざとい」という暴言まで飛び出した。このツイートに孫社長は「売国奴と言われる意味がわかりません。たとえ、それが言いがかりだとしても、とても悲しい思いをしています」とツイート。ネットでは孫社長を励ます声があがったが、心ないツイートに孫社長はやや落ち込む様子を見せた。
しかし11月6日、一連のやり取りを発見した高須氏から応援メッセージが送られた。「バカにも返事をするあなたは偉い。ただで植毛をプレゼントします」と孫社長にツイッター上で書き込んだのだ。
さらに翌7日、高須氏は「禿は進化した人類ですが誹謗中傷されるあなたをサポートしたい。やりましょう植毛」と、たたみかけた。「ハゲ」はサルから人への進化過程で体毛を失ったことの証だとする説があり、高須氏の発言はそれを踏まえたものとみられる。
11月7日15時現在、孫社長から植毛に関するツイートはまだない。また孫社長は過去に、一般ユーザーの「ハゲ割というのがあると面白いと思いました」というツイートに「ハゲホーダイ?」という返信をしたことがあり、必ずしも薄毛を嫌がってはいない可能性がある。植毛が実現するかどうかはまだ分からないが、高須氏の思いやりある発言にネットでは「高須先生、素晴らしいです!」などの賞賛の声が寄せられている。
高須クリニックによると、「植毛」では30年以上の経験があり、「毛根の移植」による医療植毛の施術を行っている。自分の毛を毛根ごと移植することで、抜けても繰り返し生えてくるという。また広報部によると植毛の料金は1000本あたりおよそ136万5000円で、孫社長の場合は3000本程度の植毛が考えられるため409万5000円が必要となる。植毛は後頭部や側頭部から移植するため、孫社長も問題ないという。