2012年9月の景気動向指数速報(CI、2005年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月に比べて2.3ポイント低下の91.2だった。内閣府が11月6日に発表した。マイナスは6か月連続。海外景気の減速による輸出の低迷やエコカー補助金の終了に伴う国内販売の減少など、自動車の生産や販売が落ち込んだことが大きく影響した。
内閣府は一致指数の動きから機械的に求める景気の基調判断を「足踏み」から、東日本大震災直後の11年5月以来となる「下方への局面変化」に下方修正した。
「下方への局面変化」は「景気の山が、それ以前の数か月前にあった可能性が高いことを示す」とされ、「すでに景気後退局面に入った可能性が高いことを暫定的に示している」と位置付けられている。
数か月先の景気を示す先行指数は1.5ポイント低下の91.7で、2か月ぶりに低下した。