年末年始の海外旅行で、欧米人気が盛り返している。これまで好調だった韓国や中国、香港などが尖閣諸島や竹島をめぐる対立で落ち込んでいることや、円高に加えて、曜日の配列で長期休暇が取得しやすいこともある。
日本旅行業協会によると、旅行大手7社の2012年12月出発の海外パッケージツアーの予約状況(10月上旬時点)は韓国で66.7%減、中国が71.5%減と前年比で6割以上のマイナスなのに対して、欧州が2割増、北米は約2倍と好調。グアム・サイパンは約3倍伸びた。アジアでは、タイが人気(84.6%増)。
同協会は、「年末の予約は早期化傾向にある」と指摘している。旅行業界は欧米向けツアーの販売を強化することで、低調な中国、韓国をカバーしたいところだ。