大阪市の橋下徹市長は2012年11月4日、小泉純一郎元首相のもとで首席秘書官を務めた飯島勲氏について、ツイッターで
「根拠薄弱な批判をしてくる筆頭格だったが、それでも小泉元首相の秘書官だったと言うことで様子を見ていたが、あまりにも酷くなってきたので、言及する」
として、同氏に対する批判を25回以上ツイートした。
「平松市長は借金減らした」は「典型的な反橋下の事実誤認主張」
橋下氏が批判の矛先を向けたのは、飯島氏が「維新八策のゴール『道州制』は日本を滅ぼす」と題してプレジデント紙に寄稿した記事。
記事では、飯島氏が、
「華々しい発言の裏で、大阪府知事時代に橋下氏は『臨時財政対策債』を大量に発行し、府の借金を大幅に増やしている。一方、大阪市は平松邦夫前市長のもとで在任中ずっと借金を減らし続けた」
などと橋下市長に対する批判を展開している。これに対して、橋下市長は、
「これは典型的な反橋下の事実誤認主張。そしてこれは市長選のときに大阪市役所サイドが徹底して行ったキャンペーン」
と反論。大阪市よりも大阪府の財政状況の方が厳しかったことを説明した上で、
「一般会計ベースで、しかも臨財債を含めて大阪市役所の市債残高をみると、減少ペースは大阪府と変わりない。つまり、たまたま地下鉄事業が終息して全会計の市債が減ってきたという事実だけを用いて、大阪市は市債が減っている!とする反橋下のプロパガンダを飯島氏は鵜呑みにしている」
と主張した。
ツイートの中には、
「要するに、飯島氏は必要な情報をきちんと分析もせず、ネットで出回っているような根拠薄弱な反橋下の主張を安易に引用して原稿を書き小金を稼いでいるだけ。首相秘書官まで務めたのに情けない」
「飯島氏は小泉氏から引退の美学を学ばなかったのだろうか?知りもしない制度論を展開しない方が良い。飯島氏の道州制についての考えは、あきれて反論する気力もない」
といった、飯島氏を罵倒する言葉も目立った。