10年~11年にかけて爆発的に消費が増える
ただし、国内の業界では、竹島問題が影響したとは見ておらず、むしろ「ここ2年が伸びすぎた」と受け止めているようだ。
日本では06年からマッコリの輸入量が右肩上がりになり、10年に焼酎「JINRO」で知られる眞露が参入し、ブームに火が付いた。この時点ではガラスの瓶やペットボトル入りが主流だったが、翌2011年にはサントリー酒類が缶入りの「ソウルマッコリ」を発売。人気俳優のチャン・グンソクさんをCMに起用し、さらに消費が拡大した。11年に韓国から日本に輸出されたマッコリの量は、前年比2.5倍の3万9000トンだった。
つまり、11年から12年にかけて大幅に減少したと言っても、10年と比べると相当多く、ブームが一段落したあとの「定着期」だと受け止めているようだ。
なお、マッコリの消費量は韓国国内でも減少傾向だが、日本酒の輸入量は7.5%増の2281トンで、逆に消費が伸びている。