英控訴院がアップルにブチ切れ 「反省文、48時間以内に書き直せ!」

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一体どんな「反省文」?

   「反省文」とは一体どんなものだったのだろうか。

   アップルUKのサイトを開くと、新製品iPad miniの画面いっぱいに広がる写真が目を引く。そのページの最下部に、「サムスン/アップルUK 判決」という小さな文字のリンクが、コピーライトやプライバシーポリシーなど一般の人はほぼ目をやらないような項目にならんで置かれていた。どうやらこのリンク先が、問題の「反省文」らしい。

   開いてみると、冒頭に

「2012年7月9日、イギリスの高等法院は、サムスンのギャラクシータブレット10.1、8.9、7.7はアップルの特許No.0000181607-0001を侵害していないと判じました」

とある。

   驚きなのは、これに続くレトリックだ。

「サムスンの製品はアップルのデザインと同じような、控えめで究極的なシンプルさをもっていない。アップルほどクールではない」

という「英高等法院」での判決理由の一部を「重要な指摘」として引用した上で、直後に

「この判断はEU中で効力を持ち、2012年10月18日の控訴審でも支持されました」

と書いた。

   これではまるで、「アップルほどクールではない」ことがEU中に知られていて、10月18日の控訴審でも確認されたかのようにも読めてしまう。

   さらに、ドイツやアメリカでは類似の裁判で勝訴したことを引き合いに出し、「他の裁判所はギャラクシータブレットを制作する過程で、サムスンが意図的に、より人気があるアップルのiPadをコピーしたと認めているのです」と文章を括って、不当な判決であるとの見方を滲ませた。

   確かに、「10月18日の控訴院での判決は、サムスンがアップルの製品をコピーしたという主張が誤りとするものだった」とは、とても読み取れない文書だ。サムスンや英控訴院は、「反省文」の趣旨から離れた、自社の主張に固執する弁解がましい内容に怒ったということらしい。

   なお、新たな命令から24時間以上経過した2日18時現在も、アップルUKのサイトは更新されていない。

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