スマホでウイルス対策怠っているケース多い
不正アプリをスマホに入り込ませないために、総務省は「情報セキュリティー3か条」を周知している。
まずはOSの更新。アップデートの通知が届いたら、速やかに最新版を入れる。次にウイルス対策ソフトの利用。前述した不正なアンチウイルスアプリもあるので、携帯電話会社などから提供されている端末モデルに応じたものを使うとよい。最後にアプリの入手方法に気をつける。配信元の中には、安全性の事前審査を十分行っていないところもあるため、怪しげなサイトは避けて公式サイトのように信頼できる提供先を利用する。
アプリをインストールする際、スマホの画面に表示されるメッセージにも注意が必要だ。「このアプリに許可する権限」として「個人情報・連絡先データの読み取り」を求めてきたら、疑ってかかった方がよいだろう。長々とメッセージが表示されても、根気よく最後まで読むのが無難だ。
どれも、ごく当たり前の内容にみえるが、パソコン(PC)では気をつけていてもスマホでは守られていないケースが多いようだ。10月31日付の産経新聞朝刊によると、PCのウイルス対策ソフト導入率は60%を超えるが、スマホとなると無料版ソフトでも27%、有料版に至っては3%の導入に過ぎないという。危機意識の低さが、不正アプリを呼び込む引き金になっているのは否定できない。