「事実無根」SBI、FACTAを訴える
これに対してSBI・HDは2012年3月8日に、初報にあたるFACTA1月号の記事について、ファクタ出版と代表取締役の阿部重夫氏に対して不法行為等に基づく損害賠償と謝罪広告の掲載等を求める訴訟を東京地裁に起こしたと発表した。
さらに8月18日には、FACTA9月号「北尾SBIに監視委『引導』へ」の内容について「事実無根である」と発表。8月21日には名誉毀損による損害賠償請求などを別途、東京地裁に提訴した。
3月に起こした訴訟はすでに4回の公判を終え、8月の訴訟は「10月中に初公判が終わった」(SBI・HD)ところだ。
SBI・HDは、「(係争中も記事が掲載されているが)取材もなしに、一方的に誹謗中傷を繰り返している。記事は事実無根です」と主張している。
なにしろ、かつて「フジテレビVSライブドア」の買収騒動のときにホワイトナイトを買って出た北尾吉孝CEO率いるSBI・HDと、光学大手のオリンパスの粉飾決算を暴くきっかけをつくったFACTAの「対決」である。ネットではBLOGOSや日刊「闇株新聞」なども取り上げており、関心の高さがうかがえる。