「かなりまじめにやっていたのに、なぜ摘発」
「え?ソープって売春するところでしょ」と驚く声とともに、「ちょっと厳しすぎやしないか?」「何をいまさら・・・」「ケーサツの難癖だな」と警視庁の摘発に疑問が相次いでいる。
夕刊紙なども関心を示し、格安店が繁盛しているのを見て他店がチクったのではないか、スカイツリー周辺の観光地化で苦情が出たのではないか、といった指摘も出ていた。
オレンジグループのある従業員男性は、取材に対し、こう明かした。
「他店は面白くなく目をつけられやすいとして、『謙虚にやりなさい』と店から指導されていました。コンパニオンの名簿作りもきっちりやり、行政の指導にすぐに対応するなど、かなりまじめにやっていたのに…。なぜ摘発されるのか、分かりません」
摘発後は8店とも営業しておらず、再開はしばらく無理だという。従業員は自宅待機しているが、在籍のコンパニオンは店に荷物を取りに来るなど仕事先を探すようにもなったとしている。
今回の摘発について、警視庁の広報課に聞くと、広報文はお知らせしているが保安課では取材に対応していないと答えた。
売春は違法だが、ソープでは、事実上黙認された状態になっている。今回摘発されたのは、運営会社が無届け営業をしていたからなのだろうか。
この点について、警察庁の広報室では、こう言っている。
「ソープランドでは、売春ではなく、性的サービスをすることになっています。性行為はせず、その前段階までということです。ですから、売春目的で個室を提供すれば、売春防止法違反に問われることになります。そのことに届け出の有無は関係ありません」