経済産業省が2012年10月30日に発表した9月の鉱工業生産指数(2005年=100、季節調整値)は86.5と、前月に比べて4.1%低下した。低下は3か月連続で、経産省は基調判断を前月の「弱含み」から「低下傾向にある」に引き下げた。基調判断の下方修正は2か月連続。
生産指数は全16業種のうち15業種で悪化した。なかでも自動車は欧州や米国向けが減少したほか、反日デモの影響で中国向けの自動車部品が落ちこんだ。国内でもエコカー補助金の終了による生産調整も響いた。
一方、電子部品・デバイスは2.4%増と3か月ぶりにプラス。中国向けのスマートフォン(高機能携帯電話)用の集積回路が増えたため。