福岡県飯塚市で1992年、7歳の女児2人が殺害された「飯塚事件」で、死刑が執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚=当時70=の再審弁護団は2012年10月25日、被害者の体から検出され犯人のものと見られるDNA型の写真ネガフィルムを専門家が分析した結果、「元死刑囚とは別の、第三者のDNA型が見つかった」と発表した。
弁護団は同日、「証拠は改ざんされたとしか思えない。第三者のDNA型が真犯人につながる可能性がある」という内容の意見書を福岡地裁に提出した。福岡地検は「当時の鑑定内容については誤りがない」とコメントしている。
久間元死刑囚は容疑を否認し続けたものの、最高裁で死刑が確定し、2008年に執行された。