「トクホ」の新ジャンル「炭酸飲料」続々 5000億円市場が元気になってきた

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「価格抑えめ」もヒットの要因

   伊藤園の「スタイリー スパークリング」は、柑橘類から生まれたポリフェノールの一種で、中性脂肪を減らす作用のあるモノグルコシルヘスペリジンを含んだ炭酸飲料。「1日1回1本」の摂取を目安に、毎日継続して飲んでもらえるよう、ノンカロリーで後味すっきりのジンジャーレモン味に仕上げた。売れ行きも好調だ。

   アサヒ飲料が2012年10月24日に発表した「ファイバー7500」は、06年から展開する「ファイバー」ブランドを「トクホ」にリニューアルしたもので、食物繊維の純度や含有量を向上させた。整腸作用をアピールし、お腹の調子を手軽に整えたい20~30歳代の男女をターゲットに売り込む。

   ファイバーの11年の販売数量は23万ケース(1ケースは24本)だったが、トクホの認可を受けたことで年内に30万ケース(同)の販売を見込んでいる。

   希望小売価格は158円(500ミリリットル)で従来よりも10円値上げしたが、「キリン メッツコーラ」や伊藤園の「スタイリー スパークリング」と変わらない。

   トクホ飲料は、「トクホは高いというイメージがある」(日本健康・栄養食品協会)ことと最近の景気後退ムードが相俟って、市場規模の縮小につながった。1本あたり158円は、一般のコーラ系飲料並み。容量350ミリリットルで約170~190円のトクホのお茶系飲料よりも安く設定したことも、ヒットの要因だ。

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