「美乳」を特集した女性週刊誌「an・an」(マガジンハウス)2012年10月31日号がネットで話題になっている。表紙で仲里依紗さんが大胆に美乳を披露する左隅に、「働く女子のガンダム 恋する女子のマクロス」という見出しが踊っているのだ。
美乳とガンダム、例を見ない取り合わせにネットの一部では困惑が広がっている。
「働く女子のガンダム、恋する女子のマクロス」
「an・an」は、これまでも毎年恒例の「セックス特集」など、女性向けファッション誌としては珍しい生々しい記事で人気を博してきた。今週号も表紙では仲里依紗さんが、大胆に巨乳の谷間を披露している。コンビニに並べられれば、成人コーナーと間違えたのかと思うほどだ。内容も「美乳にはキレイな乳首があってこそ」と乳首の写真がバンバン載っていて、表紙・特集内容ともに非常に「an・an」らしいといって良い。
驚きなのはそんな「an・an」に同時に、男性向けリアルロボットアニメの二大金字塔「ガンダム」と「マクロス」が取り上げられたということだ。
「働く女子のガンダム、恋する女子のマクロス」と銘打ったコーナーで、7ページを割いている。それぞれ、「組織で戦うことの意味」「恋愛の三角関係で男子が最後に選ぶ女子とは?」という大命題を表現しているこの2作品から、アラサー女子の2大テーマ「働くこと」「恋すること」について学べるという。
内容は、組織の中にいる人物を「機動戦士ガンダム」の主要キャラクターに当てはめて付き合い方を伝授したり、三角関係を制するためのヒントを、「超時空要塞マクロス」「マクロスF」のキャラクターを通じて考えたりといったものだ。
主人公と人気を二分するヒール「シャア・アズナブル」を社内恋愛の危険人物として取り上げ「シャアって実はとんでもないダメ男」と断じてみせたり、地味目な女性キャラクター「ミライ・ヤシマ」が作中で一番モテていることに注目し、「職場モテ力研究」のメインにすえてみたり、とアラサー女性ならではの視点が光る。アニメ専門誌ではあまり見られない切り口の分析かもしれない。