上杉氏、法的解決の道を検討
池田氏は翌10月19日、この問題に関するダイヤモンド・オンライン副編集長との一問一答を自らのブログに掲載。議論を終えた後の感想として
「ほとんど押し問答だったが、彼(副編集長)は『上杉氏の話を信用している』の一点張り。これだけ嘘をまき散らしている彼を信用するとはなかなかいい度胸だが、編集者にも(疑惑を打ち消す)証拠が提示されていないことがわかった」
と記した。
ダイヤモンド・オンライン編集長名の「当サイト記事に対する『図表流用』という指摘についての見解」が、サイト上にアップされたのはそれから3日後の22日のこと。その内容を抜粋して紹介すると、
「2011年9月22日に掲載した上杉隆氏のコラムの中で、『3月23日現在、原発事故への各国政府の対応』の表が、他メディアからの流用ではないかとの指摘がなされています。当編集部の確認に対し、筆者である上杉氏からは法的な解決の道を検討しているので、全面的な資料提供はできないとの判断が示されました。これを受けて、当編集部は、結論が出るまでの間、本記事と関連記事の掲載を停止いたします」
文面からは、上杉氏が盗用疑惑を否定する証拠提示を拒んだため、編集部として当該記事の掲載停止という判断に至ったとみられる。上杉氏の過去のコラムで、この問題に関連しない記事の掲載は続いている。コラムの今後については言及されていない。
上杉隆事務所はダイヤモンドによる掲載停止の判断前の21日、「多くの激励や応援をお寄せいただきありがとうございます。すでにお応えしているものも含め事務所として再度お応えして参りたいと思います。回答まで少しお時間を頂きますが何卒ご了承ください」とツイートしているが、上杉氏や事務所側は23日夕方までにこの問題に直接関連した新たなツイートを公開していない。
池田氏は10月23日未明、ブログを更新し、「ダイヤモンド社が真相を解決して謝罪するまで問題は収まらない」と述べている。