サイバー犯罪対策の専門セクションを設けていたが…
警察庁は20世紀最後の年となった2000年に「警察庁情報セキュリティ政策体系」をつくり、最重要課題の一つとして「サイバー犯罪対策の推進」をうたっている。
2004年には「サイバー犯罪・サイバーテロに立ち向かう警察」をサブタイトルに据えた「警察庁情報セキュリティ政策体系2004年」を新たに示し、翌年の「警察庁情報セキュリティ重点施策プログラム2005」によって、「サイバー犯罪の根絶に向けた取り組み強化」を具体的に打ち出していた。都道府県警察でもサイバー犯罪対策の専門セクションを設けるなどしていたが、今回の誤認逮捕はこうした施策の実効性が疑問視されても仕方がない大失態だ。
「警察・検察をはめてやりたかった、醜態をさらさせたかった」
「警察・検察の方へ、あそんでくれてありがとう」
なりすましメール事件の犯人と見られる人物が10月10日夜、TBSに送信した犯行声明のメールである。