大阪市の橋下徹市長の出自をめぐる週刊朝日の連載「ハシシタ 奴の本性」の打ち切りが決まったことを受け、同誌は11月2日号(10月23日発売)に河畠大四編集長名で2ページにわたって「おわび」を掲載した。目次にも、一番目立つ位置に「おわびします」と掲げ、「おわび」としては異例の大きな扱いだ。
「おわび」の文面では、
「同和地区を特定するなど極めて不適切な記述を複数掲載してしまいました」
「橋下徹・大阪市長をはじめ、多くのみなさまにご不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことを心よりおわびします」
と謝罪した。
「差別を是認したり助長したりする意図はありませんでした」
連載の目的については、
「次の衆院選では、第三極として台風の目になるとも言われる政治家・橋下氏の人物像に迫ることが狙い」
「差別を是認したり助長したりする意図はありませんでした」
とした。
編集部として記事チェックの体制を見直すほか、朝日新聞出版として、
「今回の企画立案や記事作成の経緯などについて、徹底的に検証を進めます」
と説明している。
「おわび」を受け、橋下市長は親会社の朝日新聞記者に対する取材拒否を正式に解除する考えだが、今後の検証内容によっては、「また言論で戦う」としている。