邦銀復活は本物か 海外で融資増やし、M&Aでも攻勢

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保有資産に占める国債の比率は2017年に30%

   国際通貨基金(IMF)が東京で開いた総会の中で10日に発表した国際金融安定性報告書(GFSR)は邦銀の国債保有残高にわざわざ言及し、銀行の保有資産に占める国債の比率は2011年で24%になり、このままでは5年後の2017年には30%まで高まるとの見通しも明らかにした。政府の財政赤字の拡大に伴い大量に発行される国債を、民間の資金需要低迷で運用に困った銀行が引き受けているわけだ。こうした銀行と政府の相互依存の強まりについてGFSRは、金利の急上昇による銀行の資産悪化への懸念を指摘している。

   10年もの国債の場合、金利が1%余り上昇すれば、「邦銀全体で数十兆円、メガバンクは数千億円単位の損失を抱えることになる」(エコノミスト)という試算もある。

   海外での攻勢は大いに結構だが、足元の「国債偏重の運用」への目配りも怠れない。

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