環境問題で期待高まる自動車中古部品 輸送コスト上昇という思わぬ落とし穴が

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業者側も対策を検討、低価格に抑えた運賃体系を模索

   業者側も対策を検討し、リユース部品の共有在庫グループ運営会社のビッグウェーブ(愛知県あま市)が大手運送業者の西濃運輸と11年12月に提携、低価格に抑えた運賃体系を作り、グループに加盟する会員事業者や提携先他グループへの斡旋を始めている。さらにNGP日本自動車リサイクル事業協同組合(港区高輪)、ジャプラ(港区新橋)、ブロードリーフ(品川区東品川)の各グループも西濃運輸と提携し、組合員や会員に佐川急便に代わる新たな運賃を斡旋しだしている。

   しかし、利用し始めた業者に話を聞くと「佐川急便ほど安くはない」そうだ。末端の集荷システムの違いから地方などでは「従来の翌日が翌々日となりサービス低下する」といった声もある。新運賃体系の導入が、解決策の決め手になっていない。

   リユース部品業界は、安価な輸送料を前提に運賃込みで販売してきた。大手の事業者はこれを見直し、価格が1万円を切るものについては輸送料を別途請求するようにするなど、動き始めている。このほか、グループの中で段ボールサイズを小さくし、サイズをそろえるなど、さまざまな試行錯誤を始めている。

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