女子中学生の「婚約者」を家に招いた20歳の男を逮捕 これは本当に「誘拐」なのか?

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   携帯電話のSNSで知り合った15歳の女子中学生に「一緒に住もう」などと誘惑し、新千歳空港から中部国際空港までの航空券を用意、自宅に連れ込んだ20歳のアルバイト店員が、誘拐事件の容疑者として北海道警察小樽署に2012年10月17日に逮捕された。

   ただしこの二人は「結婚するつもりだった」などと話していることからネットでは、これは誘拐事件などではなく、駆け落ちのような「純愛」ではないか、と騒ぎになっている。

SNS「グリー」で今月初めに2人は知り合った

   小樽署によれば、この女子中学生は「愛知に出てくれば?!自分のところに一緒に住めばいい」などと誘惑され、12年10月15日に容疑者が用意した航空券を使って名古屋に向かった。保護者から捜索届が出されたため、愛知県警がこの日の夜に容疑者の自宅を突き止めて女子中学生を保護。17日に容疑者を未成年誘拐事件で逮捕した。

   また、各紙の報道をまとめると、2人は10月初めにゲームサイト「グリー」を通じて知り合い、メールや電話で交流するうちに親しくなった。女子中学生は学校を休みがちで、このコンビニアルバイト店員の容疑者に色々な悩みを打ち明けていた。家を出て行った娘の行き先は、親が娘の友人から聞いて知ったのだという。

   容疑者は警察に対し、自分がしたことは悪いと分かっているが「結婚するつもりだった」と話し、女子中学生も「一緒に暮らしたいと思った。結婚するつもりだった」と明かしていると書いている。

「男が女子中学生の親に挨拶に行くのが先」という意見

   ネットではこのニュースに、

「誘拐ではなく普通の恋愛ではないか」

などと騒ぎになった。二人はSNSを通じて「婚約」しているわけだから、逮捕され、実名を新聞で晒された容疑者がかわいそうだとか、「駆け落ち」のようなものだから、事件として取り扱うのではなく、「厳重注意など穏やかに対処すべきだったのではないか」、といった意見が掲示板やブログに多く出ている。

   一方で、中学生では恋愛や結婚に関する知識や想像力が十分に備わっていないし、ましてや高校受験の大切な時期で、学校も休みがちだったとすれば、単なる現実からの逃避行に過ぎない。容疑者は成人だからこうした点を女子中学生に諭すべきであり、逮捕も当然だという意見もある。そして、本当に結婚を決意しているのなら

「中学生を家に呼ぶのではなく、アルバイト店員自らが中学生の家に行って親に挨拶するべき」
「本当に愛し合っているのなら、中学生が16歳になるまで待っていられるはずだ」

といった意見も出ている。

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