寺島しのぶや宮台真司らが追悼 「鬼才」映画監督・若松孝二氏死す

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「一篇の詩のような美しい人生」

   コメンテーターでお笑い芸人の水道橋博士も、若松監督から影響を受けた一人。ツイッターには

「昨年6月初対面でインタビューした。準備を万全にしたので75歳の監督は僕を認めてくれた。20歳のとき、監督の『俺は手を汚す』を読んだ。極道あがりの若者が活動家になり、映画を撮り続け、左翼の活動家としても最後まで革命を応援し続けた。一篇の詩のように美しい人生だった」

   と記した。

   「キャタピラー」(2010年公開)でベルリン国際映画祭の主演女優賞を受賞し、若松監督の遺作となった「千年の愉楽」でも主演した寺島しのぶさんは自身の公式サイトに心境を吐露した。

「いやな予感がした。やっぱり。突然いなくなってしまった若松監督。人をびっくりさせることが大好きな監督。『銀熊賞取れなかったよ。』『嘘!おめでとう』って驚かせてくださったみたいに嘘だよって言いながら現れてほしい。監督の誕生日のエイプリルフールみたいに」
「今年のベネチア映画祭に行けたのを一番に報告してくださった監督、私の出産を本当に喜んで、早く見たいと言ってくださっていた監督、心優しい監督、弱い者の味方で、強いものにはくってかかる監督、お酒と美味しいものが大好きな監督、何よりも映画を作り上げることに執念を燃やした監督。今いったい、いったいどこにいらっしゃるんですか」

   若松監督の公式ブログは釜山映画祭で「今年のアジア映画人賞」を受け、帰国した10月9日付で止まっている。「千年の愉楽」の公開はもう年明けに迫っていた。

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