放射線測定の「正しいやり方」【福島・いわき発】

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   放射線・除染講習会が8月25日(いわき市総合保健福祉センター)と、9月29日・10月11日(市文化センター)に開かれた。8月の講習会に参加した(=写真)。10月11日には、区長さんと一緒に受講した。


   最初の案内文書に、放射線や除染の知識を持つ人材を確保し、放射線に関する正しい理解や、生活圏の除染を推進するため、地域で放射線測定や除染活動を実施する団体のリーダー等――が対象とあった。


   区内会の一員として定期的に区内の放射線を測定している。昨年11月下旬には、子供を守る会の保護者の協力を得て、通学路の高圧洗浄や公園の生け垣の剪定、草刈りなどの除染作業を実施した。今さら講習会もないものだと思いながらも、放射線への理解を深めることにした。


   1回目と3回目とで講座の内容に違いはない。(1)放射線測定と除染活動の推進について(2)放射線の基礎(3)除染の基礎――だ。題目は同じでも回を追って話の中身が深まるのだろうか。そんな期待があったが、最初の話のおさらい、あるいは講師が異なることによる情報の追加、といった程度だった。


   区内10地点の線量(地上5センチ、1メートル)を1人で測定している。測定機器はサーベイメーター(ラディ)で、電源をオンにして35秒がたつと数値が表示される。数値は10秒ごとに変化する。65秒から測定を開始するのだという。そんなことを今度の講習会で知った。


   つまり、最初の3回の数値は無視する。1分以上たったあとの4回目から8回目まで、計5回の数値を記録して平均を出すのが「正しいやり方」だという。自分の体が遮蔽物にならぬよう、ラディから体を離すことも学んだ。


   これまでは、「平均」よりは高くなって下がる「頂点」の数値を記録してきた。平均すればたぶんそれより低い値になる。1人で測定する以上は、「目安」としてのデータしか出せない。としても、一度平均値を出す必要はある。

(タカじい)



タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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