白旗あげた読売
森口氏への「偉業」への疑惑が深まる中、「iPS初の臨床応用」をスクープ記事として掲載した読売新聞は12日付夕刊で事実上の「白旗」をあげる。
「iPS細胞移植に関する森口氏の話はうそだと確信している」
「マサチュ-セッツ総合病院では、だれ一人として、そんな移植は受けていない」
ハーバード大当局者のこうしたコメントを盛り込んだ記事の横に、「『iPS心筋移植報道』 事実関係を調査します」という見出しの記事を一面に掲載した。
その記事は、
「本紙記者は、事前に森口氏から論文草稿や細胞移植手術の動画とされる資料などの提供を受け、数時間に及ぶ直接取材を行った上で記事にしました」
「森口氏は本紙記者のその後の取材に対し、『(取材に)話したことは真実だ』としていますが、報道された内容に間違いがあれば正さなければなりません」
とし、
「現在、森口氏との取材経過を詳しく見直すとともに、関連する調査も実施しています。読者の皆様には、事実を正確に把握した上で、その結果をお知らせいたします」
と結んでいる。