台湾のオーケストラ「台湾国家交響楽団」に所属する日本人団員3人が、中国で予定する2012年11月の公演に際して必要なビザの発給を、中国側に拒否されていたことがわかった。10月11日、台湾の主要紙・聯合報が報じた。
聯合報によると、中国当局は楽団に「日本人に関する就労ビザは無期限で停止している」などと伝えた。90人あまりの団員のうち、発給を拒否されたのは日本人3人のみという。背景には、沖縄県・尖閣諸島の領有権をめぐる日中の対立があると見られる。
公演は、11月の2日から6日にかけて、上海、江蘇省無錫、北京でおこなわれる。