北海道で8人が死亡した腸管出血性大腸菌O157の集団食中毒で、感染源となった白菜の浅漬けを製造した岩井食品が2012年10月10日、札幌地裁に民事再生法の適用を申請し、経営破たんした。
現時点での負債総額は食中毒の被害者に対する補償だけで2億2700万円にのぼる。札幌市保健所によると、食中毒の患者は北海道外の7人を含め169人で、患者への補償額はさらに増える可能性がある。
信用調査会社の帝国データバンクによると、経営破たんの理由は保健所から営業禁止処分を受け、受注の見通しが立たなくなったため。同社は患者や遺族への補償金の支払いを終えたあと、清算手続きに入る予定。