「何をいまさら…」と冷ややかに見る向きも
今回の「復活」は、mixi内のコミュニティ「『足あと』復活運動委員会」にとっては、1年ごしの要望が叶ったかたちだ。ユーザーからは、
「来年1月からと言わずに、今すぐにでも元に戻して欲しい」
「やったー!!前のコミュからのみなさんの積み重ねと諦めなかった気持ちの勝利ですね!!」
と喜びのコメントが相次いだ。また、
「(足あとをつけることを躊躇わせるような)踏みかえしの強要とか、ユーザー間トラブルをできるだけ少なくすることが、今後の課題だと思う。試験的・段階的にというのは、mixi運営側もその課題を懸念しているから」
といった投稿もある。
ただ、mixi以外のネットユーザーからは、「何をいまさら…」と冷ややかに見る向きもある。facebook(フェイスブック、fb)やtwitter(ツイッター)といったサービスの急速な台頭で、mixiはすっかり影が薄くなってしまっているからだ。「足あと」復活を受けて「利用(を再開)したい」という書き込みはほとんど見られない。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏はJ-CASTの取材に対してこう話す。
「mixiの足あと機能は、自分から特別のアクションを起こさなくても『見ている』ことを知らせられるフィードバック機能で、その静かな『つながり感』はfbにはない重みがある。海外勢やLINEにとってかわられ存在意義が薄くなった中で、苦肉の策として、この独自機能を復活させたのでしょう」
ニールセンの調べによると、mixiの2012年8月の自宅PCからのアクセス者数は約567万人で減少傾向にある一方、fbは約1673万人で、3倍弱の差をつけられた。mixiの独自の集計では、月間ログインユーザー数はスマホからのアクセスも含め1453万人(2012年6月)だが、足あと廃止の1か月前となる2011年5月に1547万人という最高値を出して以来、横ばいが続いている。