「日本維新の会」傘下の地域政党「東京維新の会」所属の都議会議員が、戦前の大日本帝国憲法の復活を求める請願の採択に賛成していた問題で、「日本維新の会」代表を務める大阪市の橋下徹市長は2012年10月10日朝の囲み取材で、同様の考えを持つ人が代表に選ばれる可能性について言及した。
「日本維新の会」の規約では、代表選の際は、一般党員も国会議員や地方議員と同じ価値の1票を投じることができるとされている。
入党要件の厳格化も検討
橋下市長は、党員が公約集「維新八策」の内容に100%賛同しているかどうかを確認することはできないとの見方を示した。その上で、請願書を提出した人が5000人以上にのぼることから、仮にこの5000人が党員になって代表選で投票し、請願書の内容に賛同する人物が当選した際の影響について聞かれ、
「そうしたら、日本維新の会がつぶれるだけじゃないですか。そういう代表だったらつぶれる。党員(による)で選ばれたとしても一般有権者からの応援は受けないだろう」
と述べ、請願書の内容は世論の支持を得られないとの考えを示した。
その上で、入党要件については、
「一般党員は、入ってもらう時に、どこまで要件を厳格化するか。完全にフリーではなく、議員推薦とすべきかどうか、総務会で検討してもらっている。本部で100%確認できないが、それぞれの議員が責任を持って推薦すべき、ということを総務会に言っている」
と、議員推薦を求めるなど厳格化する方向で検討していることを明らかにした。