いわき市平の市街地に富岡町の生活復興支援センターいわき平交流サロン(=写真)が10月1日、オープンした。スタッフ4人のうち、1人はシャプラニールが運営している被災者のための交流スペース「ぶらっと」(イトーヨーカドー平店2階)で、ボランティアとして活動していたYさんだ。
きのう(10月4日)、嵐のような低気圧が通過したあと、カミサンを車に乗せて陣中見舞いに行ってきた。
平交流サロンはイオンの近く、平字新田前6-10にある。前は動物病院だったとか。「ぶらっと」と同様、民間の借り上げ住宅(アパートなど)に入居している富岡町民が、町の情報を得たり、交流したりする場として設けられた。イベントも行われる。
10月は、7日・京都のボランティアによる足湯・お抹茶・匂香作り、10、24日・健康相談、17日・アロマハンドトリートメント、28日・FUKUSHIMA足湯隊による足湯が予定されている。
富岡町からの避難者であるYさんは、「ぶらっと」で親身になって来場者に接していた。大人にも、子どもにも、「ぶらっと」に来てくれてありがとう――そんな感謝の念がにじみでるような応対をした。それで、来場者はなごやかな気分になったものだ。人柄だろう。
昨年10月に「ぶらっと」を開設する前、シャプラニールはいわき市、富岡町、広野町、いわき商工会議所、社協などの関係者を招き、意見交換会を開いた。そのとき、富岡町の出席者から「いわきには4000人(現在は約5300人)が避難している。(シャプラが町より)先行して交流スペースを運営してくれるとありがたい」という発言があった。
それから1年余。福島市、郡山市、小名浜に次ぐ交流サロンが平に誕生した。「ぶらっと」では5月に最初の「富岡町民のつどい」が開かれている。連携・交流のかたちが整いつつある。「カルチャー教室に参加したい人がいたら『ぶらっと』を紹介します」。Yさんの「ぶらっと」での経験は、平交流サロンでも大きな力になるだろう。
(タカじい)
タカじい
「出身は阿武隈高地、入身はいわき市」と思い定めているジャーナリスト。 ケツメイシの「ドライブ」と焼酎の「田苑」を愛し、江戸時代後期の俳諧研究と地ネギ(三春ネギ)のルーツ調べが趣味の団塊男です。週末には夏井川渓谷で家庭菜園と山菜・キノコ採りを楽しんでいます。
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