「エヴァ」制作会社は「不倫で誕生」告白 岡田斗司夫「英雄談扱いしてほしくない」

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「ほとんど逃げていく先みたいに考えて」東京へ

   ところが今回の放送で、岡田さんが初めて明かした同社の「直接のスタートの原因」は、なんと大阪時代、運営していたSF大会での岡田さんの女性問題だと言う。

「俺ねぇ、俺あの、一緒にSF大会とかスタッフやっていた子とさぁ、あのー、付き合ってた彼女がいるというか、結婚までしてたんだけども、浮気しちまってさあ」

   この「不倫相手」の女性が他のスタッフに相談したため、スタッフ全員に知れ渡るところとなった。さらにかねてから、スタッフの要求を汲み取れなかったり、当時8ミリ特撮『帰ってきたウルトラマン』に命を懸けていた庵野さんを、進行の遅れを理由に監督から降ろしたりしたことが、岡田さんの評価を決定的に下げた。「軽蔑する」「お前となんか仕事できない」と言われ、「ほとんど全員から吊し上げられた」そうだ。

   そこで、「もう俺、これ大阪にはいられないなぁ」と思っていたところ、丁度東京へ打って出ようとしていた山賀さんに誘われ、「ほとんど逃げていく先みたいに考えて」東京へ。なんとか山賀さんの温めていた「王立宇宙軍」企画でバンダイへのプレゼンに成功して資金を引き出し、たった2人でガイナックスを設立した、というのが新たな「真相」として語られたのだ。

   才能あふれるアマチュアたちが大阪に集まり、やがて上京、日本の新しい映像の世界を切り拓くことになったという「ガイナックス伝説」の顔に泥を塗るような情けないエピソード。ファンからは「最低だ」、「そういうやつだとは思わなかった」、「斗司夫にはガッカリだよ」などと批判的なコメントが相次いだ。

   また、岡田さんには娘がいるため、父親の不倫告白を「娘さん見てるのか」などと心配する声もあった。岡田さんは「娘は10年口をきいてくれないと覚悟しながら」、不倫エピソードを明かした意図をこう説明している。

「大阪にその時いたのは、俺にしても…その最低の俺にしても、山賀にしても、庵野にしても、たぶんね、この番組を見ている君らとそんなに変わらないんだよ(中略)バンダイにプレゼンして3億円とか4億円の劇場の映画作るぞって言っても、ほんとに誰ひとり信じてくれなかったんだよな。だから、なんかねぇ、あんまり英雄談みたいに考えてほしくないっていうのはあるなー」
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