自民党の麻生太郎元首相が韓国を訪問し、李明博大統領と2012年10月8日会談することとなった。8月の日韓関係悪化以来、正式な形で日本の政治家が大統領と会うのはこれが初めてで、日韓関係改善の糸口を探ると見られる。
このニュースに盛り上がっているのは、麻生びいきの多い一部ネットユーザーたちだ。「麻生ならなんとかしてくれる」「頑張れ閣下!」と、早くも過大とも見える期待が集まっている。
日韓協力委員会会長代行としての訪問
麻生元首相は日韓の政治家や財界人などで作る日韓協力委員会の会長代行を務めており、今回は同委員会の合同総会に出席するため韓国を訪問する。総会では野田佳彦首相、玄葉光一郎外相からのメッセージも披露される予定だ。
それにしても、現在は野党の一議員に過ぎないはずの麻生元首相に、なぜこうも注目が集まるのか。背景には、民主党政権の外交政策への失望感がある。竹島・慰安婦問題をめぐる韓国との対立はこう着状態が続き、中国との尖閣諸島問題でも「後手に回っている」「弱腰だ」との声が強い。
対して麻生元首相は「閣下」の愛称を奉られるなど、タカ派的イメージでネット上の保守層の間で根強い人気を誇る。加えて英語は堪能、外相経験もあり、首相時代にはオバマ大統領と通訳抜きで会話するなど、「外交に強い」という印象を持つ人も多い。
こうした経緯からネット上では、麻生元首相なら韓国に日本側の主張をはっきり伝えてくれるのでは、という期待感が高まっている。
「麻生閣下なら安心していられる」
「あのプーチンとじゃれ合いながら話せる麻生さん。流石は、吉田茂の孫。頼みます。あなたしかいません」
「日本の秘密兵器、ついに登場!」