携帯電話、通信機、小型イヤホン…で約300人が取得か?
今回、逮捕された賈容疑者が耳から取れなくなったという「小型磁石」は、直径約2ミリメートルの筒型で、「小型イヤホン」とも報じられている。
5月に道路交通法違反で逮捕された名古屋市の無職の中国人男性(34)のケースでは、携帯電話のワイヤレスイヤホンを両耳に入れて試験の解答を教えてもらっていて、自分からは咳払いで問題のパターンを伝えていた、としている。
7月に逮捕された中国人受験生(45)の場合は、米粒くらいの大きさ小型磁石を耳の中に貼り付け、首からさげた送信機を通じて磁石を振動させて、携帯電話の声を聞き取ることができる方法だったとされる。
このように、中国人受験者は携帯電話や通信機をしのばせて、耳から何らかの音かシグナルを聴いて解答用紙を埋めていったようだ。
カンニング用のメッセージを外部から受け取る受信機は、耳に入れる米粒型の「イヤホン」のほか、さまざまなタイプが登場している。インターネットでは、消しゴム型やペン型、腕時計タイプなどが紹介されている。
10月3日付の産経新聞は、捜査関係者の話として、賈容疑者の事件が発覚するきっかけとなった医院で11年4月にも同じような金属片を詰まらせた中国人の男が受診していたとし、警視庁への取材として、カンニングで自動車免許を取得した中国人が約300人にのぼるとみられる、と報じている。