福本伸行のアシスタントは時給450円? それでも「待遇がいい」と言われる不思議

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   映画化、アニメ化もされた「カイジ」や「アカギ」シリーズで有名な人気漫画家の福本伸行さんがアシスタントを募集している。給料は月に13万円から22万円だが、時給計算すると450円から750円程度になる。

   ネットでは売れっ子マンガ家のアシスタントの給料としては安すぎる、という声も出ているが、中には「福本先生の待遇は厚い」と評価する人もいる。いったいこのアシスタント料は安いのか高いのか。

週に6日間1日12時間以上の勤務

   講談社のホームページ「コミックプラス」に「福本伸行先生のアシスタントさん募集!」の告知が出たのは2012年10月2日。募集は男性限定で、仕事の内容は背景の下書きから仕上げ、人物の手伝い、とある。気になる給料は手取りで13~22万円。ただし、3年契約で週6日程度仕事があり勤務時間は09:00~22:00(食事休憩45分程度)。食事と交通費の支給のほか、ボーナスが年2回(1ヶ月半~2ヶ月)となっている。経験と年齢は問わないが、選考する際に必要な人物のカットなど数点のカットを提出しなければならない。

   ネットでは、この募集の告知を見て、アシスタントは1日12時間以上、週に6日働くことになり、仮に月給が13万円とすれば時給換算で450円程度だ、とし「ブラック企業すぎるのではないか」などと話題になった。一方で

「マンガ家を目指していて無給でもいいと押しかける人もいるし、福本先生はアシスタントに厚い待遇をするので有名だ」

などとコメントする人もいる。

   いったいマンガ家のアシスタントの給与はいくらぐらいなのだろうか。

プロになる登竜門としてオイシイ仕事?

   マンガ雑誌を出している出版社の編集者に話を聞いてみると、支払われる給与はマンガ家の裁量によってまちまちで、アシスタントの能力によっても変わってくる。細かい背景描写が描けるなど「特殊技能」を持ったアシスタントには別料金が設定されるという。

「相場ではありませんが、慣れているアシスタントには日給が1万円程度支払われると思います。時給換算では一般的な派遣従業員に比べて、かなり安いですよ」

と編集者は打ち明ける。マンガ家の中には、単行本を出して大ヒットすれば、アシスタントに破格のボーナスを出す人もいるという。

   また、アシスタントをすることは、プロのマンガ家になる一つの登竜門という意味合いもあり、

「修業をしながらお金がもらえるのが嬉しいという、そんなマンガ家の卵もいるのも確かです」

と編集者は話している。

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