橋下大阪市長ウォッチ
文楽技芸員との意見交換「すごく良かった」

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   大阪市の橋下徹市長が文楽協会への補助金削減を表明していた問題で、橋下市長と文楽の技芸員(演者)らが2012年10月3日、大阪市役所で公開の意見交換会を行った。意見交換会後、橋下市長は、今後は支給対象の根拠を明確化することを条件に、凍結されていた12年度分の補助金3500万円を支給する考えを表明した。

「補助金の使い方を問題視していると言う点は、なかなか伝わりにくい点だった」

   橋下市長は意見交換会後の囲み取材で、

「色々な事情で話をする機会がなかったので、すごく良かった。僕が思っていたことが伝わっていなかったところもある」
「補助金の使い方を問題視していると言う点は、なかなか伝わりにくい点だった」

と、お互いのコミュニケーションが取れたことを高く評価した。その上で、

「無形文化遺産、遺産として文楽を守っていくということでなくて、やっぱり振興したい、市民の皆さんにも楽しんでもらって、全国民や世界のあらゆる人に楽しんでもらいたい、そういう思いがすごく伝わってきた。これは、国の無策としか言いようがない」
「今のままだったら、保護するだけで、絶対に振興なんてしない」

と述べ、現状の補助金制度は「保護」することに重きが置かれ、「振興」につながらないという点で問題があるとの見方を改めて示した。

   また、今回のような一定の解決に至るまで半年もかかった理由については、

「テレビと新聞の馬鹿さ加減。あとは、そこにコメントを出した文化評論家の馬鹿さ加減、それに尽きると思う。全然制度のこととか、どこが問題点なのかを知らずに、文楽のことをもっと知れとか文楽をもっと勉強しろとかね…」

と述べ、コメンテーターを非難した。

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