現職国会議員7人の参加が決まった新党「日本維新の会」で、党運営の主導権争いが表面化しつつあるようだ。自民党を離党し、維新の会の国会議員団の幹事長に内定している松浪健太衆院議員(比例近畿)が、ブログに「言うべきことは、忌憚なく言わせてもらうことにした」と書き込み、「宣戦布告した」(産経新聞)などと報じられた。
だが、この書き込みに対して、橋下徹代表が強い不快感を示したこともあって、3日後には「維新は議論して、決める政党だということを述べたにすぎない」と釈明することになった。
「国政における決定は議員団ですべきことを橋下代表も認めた」?
松浪議員は、2012年9月29日、「第3回公開討論会~橋下独裁にはしない~」という挑発的なタイトルでブログを更新。この日は、国政政党としての届け出が総務省に受理された翌日にあたり、国政政党としては初めて公開討論会を開いた日だ。そのためか、松浪議員も若干強気で、
「もはや、最初と違ってお客さんではない。言うべきことは、忌憚なく言わせてもらうことにした」
と宣言。
「国会議員団と代表の意見がねじれた場合の対処方(原文ママ)を明確にしていく」
ための具体的なプロセスを説明する中で、
「よほどのことがない限り、国政における決定は議員団ですべきことを橋下代表も認めた」
とつづった。
この記述が、10月1日夕方の橋下代表の囲み取材で問題にされた。記者が、
「僕の理解では、代表が討論会で仰っていたのは『何でもかんでも執行部で決める訳ではない。国会議員団を尊重することもあれば、地方議員団を尊重することもある』というもの。『国政における決定は議員団ですべきことを橋下代表も認めた』という(松浪議員の)書き方だと、ちょっと混乱する気がする」
と疑問を投げかけた。