買収でソフトバンクさらに「プラチナバンド」 こうした周波数帯獲得方法に問題ないのか

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孫社長「電波がより多くの人に使われ、良いこと」

   東洋大学経済学部の山田肇教授もブログで、ソフトバンクが900MHz帯と700MHz帯の両方を手に入れることに「公正なことだろうか」と疑問を呈した。

   700MHz帯がイー・アクセスのほか、KDDIとNTTドコモに免許が割り当てられたのが6月。山田教授は「もし、6月より前にイー・アクセスが子会社化されていたら、免許の割(り)当て方針は違っていただろう。3社に与えるために、帯域幅を無理やり10MHzに減じる(後々、通信混雑を招く)必要もなかった」と指摘。イー・アクセスの子会社化には、株主総会や公正取引委員会の承認が必要だが、周波数帯の取得申請を審査する総務省電波監理審議会は、既に割り当てを決めてしまったため「手も足も出せないとソフトバンクに見透かされている」と厳しい。

   もっとも山田教授は、ソフトバンク批判ではなく総務省電波部による割り当ての方針を問題視したとつづっている。池田氏も山田教授のブログを引用しながら「電監審は割り当てについての審議をやり直し、700MHz帯のイー・アクセスへの割り当てを取り消すべき」と主張した。

   孫社長には、免許を返上する気などさらさらないだろう。10月1日の会見で700MHzに関する記者からの質問が出ると、「我々(ソフトバンク)のグループに(イー・アクセスが)統合されることで、国民の共有資産である電波がより大きく活用され、より多くの人に使われる。それは良いことだと思います」と述べた。続けて、「もし700MHzがドコモとKDDIのみで使われれば、決して健全な競争ではない。統合によって、700MHzの設備計画は、より大きく、早まることはあっても小さくなることは一切考えられません」と、周波数帯の利用拡大に自信をのぞかせた。

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