「また、体の弱い総理大臣がひとり生まれる」
「とくダネ!」以外にネット上で問題だと指摘されているのが、総裁選当日にあたる9月26日に大阪・MBSラジオで放送されたワイド番組「こんちわコンちゃんお昼ですょ」での発言だ。元同局アナウンサーで司会の近藤光史氏が、国会議員のみで投票が行われる決選投票では、派閥の力学が働きがちなことを批判する中で、
「第2回の投票で、おそらく圧倒的な差で安倍さんが当選して、また、体の弱い総理大臣がひとり生まれるということですよ!」
と語気を強めた。これに対してアシスタントの武川智美アナウンサーが
「でも、あの、新薬も開発されて、元気になりました、言うてましたけどねぇ。あの会見は、ちょっとびっくりしました」
とフォローを試みたが、近藤氏は、
「どこの国でもそうですが、先進国と言われる国のね、リーダーたる者が、大統領だったり首相だったりする人がね、『体弱いねんけど大丈夫』『お薬あるから大丈夫』みたいなね、そんなリーダーをいただく国は無いのだ!」
と批判を続けた。さらに、安倍氏が首相在任時に何ら成果をあげられなかったとして、
「『安倍はホンマに!』と言われている時に、『おなか痛いからやめ~』と言って辞めたんですよ! なんぼ新薬が出てきても、キャラクターまでは変わらんだろう!」
と、仮に体調が回復しても成果はあがらないとの主張を展開した。
この発言については、
「難病者に対する名誉毀損」
「大阪人として情けない」
といった批判が出ている。なお、米国のフランクリン・ルーズベルト大統領(在任:1933年~1945年)は下半身がほとんど麻痺するという重度の身体障害を抱え、日常生活には車椅子を使用していたことが広く知られており、近藤氏の発言は事実と異なるという見方もできる。