自民党の安倍晋三総裁が2007年9月に首相を辞任した経緯について、フジテレビの朝のワイドショー「とくダネ!」の司会を務める小倉智昭氏が「不適切な表現をした」として、番組内で謝罪した。
コメンテーターの「お腹痛くなっちゃって」という意見に、「子どもみたいだった」と同調したことについて謝罪した形だ。だが、在阪局では、さらに過激な表現で安倍氏の辞任を批判するものもある。
「病気に苦しむ方を傷つけるつもりはありませんでした」と釈明
問題とされたやり取りがあったのは、総裁選翌日の12年9月27日の放送だ。総裁選の経緯を振り返るVTRの直後に、コメンテーターの田中雅子氏が、
「安倍さんの先程のVTRの通り、辞め方が非常に、まぁ、1年でもう、お腹痛くなっちゃって辞めちゃったっていう事で…」
と辞任の経緯を批判したのに対して、小倉氏が、
「子どもみたいだったもんね」
と同調。田中氏も、
「そうなんですよ、そうなんですよ!我々の国のねー、リーダーですよ!で、そういう人がねそういう辞め方をしたっていう印象は、ほんとにインパクトが大きかったんですよね」
とヒートアップした。安倍氏は難病を患っていたということもやって、このやり取りには批判が相次いだ。
その結果、10月1日の放送の最後に、小倉氏が
「ここでお詫びをさせていただきたいと思います。先週の木曜日、自民党の安倍新総裁の体調に触れた際、『潰瘍性大腸炎』という難病であるにもかかわらず、不適切な表現をしてしまいました。もちろん、病気に苦しむ方を傷つけるつもりはありませんでした。 お詫びをさせていただきます」
と述べ、頭を下げた。